高田造園スタッフの田中です。
栃木県那須町の廃校を活用した施設、「那須まちづくり広場」さま主催にて全3回の有機土木連続講座の最終回のご報告をさせていただきます。
後援:(一社)有機土木協会
第1回と第2回のご報告はこちらから!第1回には施工の経緯と那須まちづくり広場さまのご紹介も記載しております↓
第1回
https://www.organiccivilengineering.org/contents_125.html
第2回
https://www.organiccivilengineering.org/contents_139.m.html
第3回は「有機土木と暮らす」というテーマで行いました。
那須まちづくり広場は、有機土木を実践することで、庭の排水が改善し見違える景色となりましたが、有機土木は施工完了が終わりではありません。始まりです。
これから生活していく中で、住民の方々や関わっていらっしゃる方々が自分たちで那須まちづくり広場をよくしていけるように、住民でない方もご自身のフィールドをよくしていけるように、その造作を皆さんと実践しました。
参加者は住民さまに加えて、全国各地(遠方からは愛知県や長野県からも)の参加者さまと、総勢20名ほどの皆さまにお集まりいただきました。
まずは参加者の皆様とこれまでの施工を行ったエリアを見て回ったのち、実践に入りました。

施工が終わってから那須まちづくり広場では様々な自然の動きがありました。
施工エリアに生えてきた草との付き合い方は?草刈りはどうするのか?
植栽のお手入れはどうすればよいのか。
斜面の草刈りは大変だな。
溝が崩れているところがあるけれど・・・
などなど、那須まちづくり広場の皆様からはこのような声をいただいていました。
そこで、完工後に起こった様々な動きに対して、どのように向き合っていくかという観点で、向き合い方の例を一つ一つをお伝えして実践していただきました。

すでに有機土木の考え方を実践されている住民の方から、お庭に生えてくる植物の様子が変わってきたとのうれしい報告もありました。自分で実践して驚きの(時に予想外の)変化を感じられるのが面白いところなので、ぜひ楽しんで観察しながら実践を続けていただけると幸いです。
翌日はワークショップの参加者3名にご参加いただき、一緒に仕上げの施工を行い、約1年半に及ぶ那須まちづくりの一連の施工は終了となりました。

最後になりますが、この施工は施主の那須まちづくり広場様だけでなく、住民の皆様の協力があってこそここまで形にすることができました。
那須まちづくり広場の現場は2024年7月からスタートしています。これまでたくさんの方々に施工に加わって力を貸していただき、ワークショップにもたくさんの方々に来ていただきました。
改めまして、関わってくださったすべての皆様にこの場を借りて心より感謝申し上げます。
那須まちづくり広場が素晴らしい環境を未来に残せる場所に育っていくことを楽しみにしましょう!