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(会員寄稿)2025年12月7日 神奈川県寺家町にて里山の環境改善ワークショップを行いました。

高田造園スタッフの堀越です。

神奈川県横浜市青葉区にある、寺家スタジオさん主催の全5回のワークショップの第3回目が開催されました。


今回は、里山下にある民家周りの浸透改善のレクチャー。雨の日に水が溜まり、流れてしまう場所の改善造作を行いました。


新しく、雨落ちと雨池を掘るということで、とにかくたくさんの土が出る。では、その土はどうするのか、というところから、作業開始です。


今回の施工場所近くにある、斜面地の畑用の土地、土が足りないということで、ここに盛り土をすることになりました。


まずは、ワークショップでの学びに、その日の施工で出るであろう土の行き場所を確保することを考えること。

その土をどう生かすか、そこから土地と人との営みは始まります。


段地形の法肩に丸太の土留めをおき、斜め杭で固定。

 

立派な土場が完成しました。

 

 

土場ができたところで、早速、掘り作業。の前に、なぜこの場所に溝を切るのか。ここに溝を切ることで、どのようなことが起こるのか、解説します。


みんなで雨落ちほりほり。もはや、ワークショップではなく、施工モードに。

みんなで掘ったらあっという間に掘り上がり。

溝と雨池。

溝の底面に瓦を差して、浸透を促します。

溝に丸太を置き、焼き杭を打っていきます。

丸太の隙間には、グリ石と瓦でこばたて。その上には落ち葉を敷き、溝を守るように、U字溝を逆さまに置きます。通称、逆U字!

雨池ビフォー


雨池アフター

雨池造作完了。

水が集まる場所には雨池を。

一日で、浸透溝と雨落ちは二ヶ所。

雨池多数。


今回も無事にワークショップ完了しました。


人の力は、細かく優しくかつ早い、そして、美しい景色をつくることができます。

そこで感じる心地よさは、その場所を訪れた人の心に響き、染み渡っていくように思います。


次回もお楽しみに。