第11回生きものとしての土木研究会オンライン学習会を4月7日(火)に開催いたします。
今回の第11回では、オンライン学習会では初の試みである連続シリーズをお届けします。
『等々力渓谷(東京都指定名勝)での改善施工 徹底解説』と題して、昨年から施工が続いています東京都世田谷区の等々力渓谷の改善施工についての解説を、数回に分けてお届けします。
一つ一つの事例についてより深く、より細かくお話しする回にしたいと思います。
多くの皆さまのご参加お待ちしております。
〜高田宏臣よりメッセージ〜
今後数回のシリーズで、今改善施工を計画・実施しております等々力渓谷(東京都指定名勝)での改善施工について、お話ししてまいります。
等々力渓谷緑地を管轄する世田谷区では、令和7年度から3年計画で樹林地健全化事業と称して大規模な土中環境改善計画が動いております。
有機土木による土中環境改善の取り組みは、ここ数年、徐々に各地市区町村の公共事業においても取り入れられるようになってまいりました。
そんな潮流の中で、世田谷区は3年計画で予算を投じて、都区内唯一の渓谷景観が残る等々力渓谷の根本的な環境再生工事を実施することを決定しました。
この工事において現場調査から改善計画立案、施工監理までを地球守・有機土木協会にて進めさせていただいております。
街中の緑地で倒木事故が相次ぐ中、多くの自治体は樹木医による危険木判定と伐採にて危険除去を行うというのが現状であります。
しかし、それだけでは決して、木々が健康に育つ安全で豊かな環境は戻ってはこず、大切な木々や潤いの緑地がただただ失われ続けているのが現状です。
そんな中世田谷区では、都市環境において本当の意味で豊かな自然環境を取り戻すことで、その価値を未来につなぎ、同時に樹林地環境の健康回復によって結果的に安全性の確保という必要な課題を満たしていこうと考え、実践を決定したのでした。
この規模での土中環境再生工事が公共事業として実施されることは、全国初めての事例となります。
ここで行う数々の改善造作は、今各地域が抱えている環境の荒廃やそれに起因する災害など、危険の増大に対し、具体的な解決方法を示すものと考え、取り組んでおります。
3年計画の一期目の施工が終わり、先日、世田谷区へ報告書を提出しました。このタイミングで、オンライン勉強会にてその施工の過程や作成した施工図を公開し、皆様に還元したいと思います。
また、毎回時間の関係で十分なお話ができなかった反省を踏まえて、等々力渓谷の施工報告は3回に分けて行います。一つ一つの資料についてしっかりと解説を行いたいと思います。
他では公開されないとても貴重な資料となりますので、ぜひ多くの方に視聴いただければ幸いです。
地球守・有機土木協会代表理事 高田宏臣